推しがわからん

わたしはアイドルやアニメ・漫画のキャラクターを好きになる。でも、推しがわからない。

友だちや知り合いと話していると、「推しがこれこれこうでね、こうだった~」という会話になることがある。けっしてその人にとっての「推し」が「ある」ことを否定したいわけではなくて、けれども、推しって何?とよくわからないまま会話がすすんでいく。

推し。推す。推薦。他の人に薦めたいくらい好きで応援している状態?

一時期、わたしも好きなキャラクターのことを「推し」と呼んでみたが、しっくりこなくて結局今は、「好きなキャラ」と呼んでいる。考えたのだが、わたしは好きな二次元キャラを特に他人に薦めたいとは思っていないのだ。秘めておきたい。じっくり好きだなと感じたい。その代わり、繁盛してもらいたいお店やぜひとも試してもらいたい商品に対しては「推しパン屋さん」とか「推しマッサージ器」とか言っている。

アイドルは、一人に決められない。だってメンバーみんな好きだなと思うし常に「箱推し」の状態だ。わたしはもちろんひとりひとりのメンバーが好きだけど、そのひとりひとりのメンバーが作る「グループ」が好きなのかもしれないと、今書いていて思った。

 

もう一つ、どんなふうに好きか、どこが好きなのかを言い表すのはとってもむずかしい。好きと言いたいときも言いたくないときもある。人前で好きといってしまえば〇〇ファン、とか××オタク、みたいな範疇に入れるから、「じぶんはこういう趣味の人間ですのであしからず」と言っているような気分になる。〇〇がすきなじぶん、の演出になっている気がして苦しい。