生ききるんよ、と妹が言っていた。
妹は、わたしとは反対の仕事だ。わたしがこれからを育てているとしたら、妹はたぶん、緩和ケアとか、病とか死とかそんなものの近くにいる。いろんな人生と接するところは同じだけど、段階が違う。終わりに近いところを見ることが多いからか「生ききるんよ」と言ってくれる。
生ききるってなに。やりたいことをやれってことだろうか。
じゃあ、わたしのやりたいことはなんだろう。
誰かと話したい。でも、話す人がいない。誰とも話したくない。多分わたしは今、ケアされたいだけだ。母にLINEを送る。妹にLINEを送る。Twitterに呟く。それでもまだ、話し足りない。
話せる友だちは特にいないが、Twitterになら呟ける。わたしの世界は、狭いのだとおもう。
話すということは、わかってもらいたいのだろうか。慰められたいのだろう、わたしは。
期待するのはつらいことだ。
自分の人生を生きないといけない。